微生物BAR

古生物学者の阿部勝巳さんという人がいる(いた)。
1953年葛飾区柴又の生まれで、古生物学者でありながら、ウミホタルの研究されていた。

昔から、海の近くに住みたいと思いながら結局叶わずにいるが、ネットが広まってからは、海の近くに住んでいる方に採集を依頼できるようになった。
生き物の交換も簡単になった。

数年前のそんなある日、ウミホタルが届いた。

最初のその時はブラインシュリンプを投入して全滅させてしまった。
翌年は水質悪化か水替えショックかで長くは維持できなかった。
その翌年からは、濾過装置や砂を試行錯誤して、今年はもう数か月生存している。

いつか冬を越したいと思っているのだが、その前にウミホタルたちが棲んでいる砂を洗うことを成功させねばならない。

インターネット上には大抵の情報が(真偽は別として)あるように思いがちだが、
マニアックなことはなかなか探すことはできない。
ウミホタルについて調べていくと、それを研究している人や研究室のサイトやブログに出会うことになる。
そこでも十分な情報は得られないと、本に頼る。

こうして、出会ったのが阿部勝巳さんの『海蛍の光 -地球生物学にむけて-』という本。

ウミホタルの情報がいろいろ得られたのはもちろんだが、その切り口に驚いた。
自然科学の本は(自然科学者はというべきか)客観的でなくてはならないというきまりがあるのかと思っていた。
それほど、個人的なことや余計なことは書かれていない(わたしとは正反対)。
しかし、 阿部さんの本は、わたしがウミホタルに興味を持つきっかけとなった松本清張の作品にも触れていた。 このことは以前のブログにも書いたので省略する。
断然、阿部さんに興味がわいたので、他の著書も読んでみることにした。

『ワイングラスかたむけ顕微鏡 古生物学者のひとりごと』

なんか、もうね・・・・・タイトルが、わたしのためにある感じ。
そこで、これ、カフェでやってみるかなと思いたつ・・・・・
自宅ではすでにこんなことは普通のことで、ワインじゃなくって日本酒とかバーボンだということが少し違うのだけれど、お酒を呑みながらミクロの世界を覗くと数ミリの空間の中にたくさんの命が生きていて、そこに同化できる気分でとても楽しい。
阿部さんの命日である8月21日はすぎてしまったけれど、カフェで微生物BAR、やってみようかなと思う。


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