机のまわりの小さなタイドプール〜秋〜

ウミホタル

ウミホタルを飼育し始めて数年が経つ。
数年・・・といっても何年も継続できているという意味ではない。
毎年夏にウミホタルが発生すると、採集して送ってもらう。
これをどこまで長く飼育できるかという話である。

初年はなんとわずか数日であった。
スキャベンジャーとは知っていたものの、ゴカイを襲って捕食することもあるというので ブラインシュリンプを与えてみてしまったのだった。
なんと、それで全滅してしまった。
ウミホタル水槽(その時は大き目な壜)の中で、砂の上に絶命して白濁したウミホタルが点々としていて、上のほうでは元気よくブラインシュリンプが泳いでいた。

翌年は水が汚れるので毎日は餌をやらなかった。
やってもすぐに引き上げてしまった。
その結果、恐らく共食いをした。

その後は水質悪化と給餌量確保の調整が課題となっていった。
たいていは水質悪化か、水換えで死んでしまう(いなくなる)。

いなくなるのには餌が不足している可能性もあるので、 今年はできるだけ長めに餌を置いておいた。
その結果水質悪化がひどい。

底面フィルターがよいと言われたので、何年もそれで飼育していたが、ウミホタルは一日の大半を砂の中で過ごしている。底面フィルターは砂で濾過をするシステムなわけで、水中で過ごす生物にはよいが、ウミホタルにはよくないのではないかと思い始めた。

そこで今年は9月になってから底面フィルターをやめ、スポンジフィルターに換えてみた。
明るい中、底面フィルターを抜き取り、スポンジフィルターをセットする。
電源は入れないでしばらくすると、水は静かになり、水中を泳ぐウミホタルの姿も見えなくなった。
そこでスポイトで水を抜き取っていく。
うっかり泳ぎだすウミホタルを吸わないように、少しづつ気長に行う。
1/3ほどになったところで温度を合わせておいた新しい海水を注ぎ、濾過器の電源を入れた。

それから1か月半が経過。
餌を入れてもウミホタルの姿が見えなくなった。
後から出てくるかもしれないので、数時間は餌を入れておく。
水質はかなり悪化している。
底面フィルターを導入していたまま、砂は洗っていなかったのでなおさらである。
もう、全滅したのかなと思いながら、今日、砂を洗ってみた。
洗うといってもあまりばしゃばしゃとは洗えない。
砂の中にウミホタルがいる可能性もあるからだ。
排水溝用のネットをざるにかけて水槽の水と砂を入れる。
残った砂をネットに入れたまま洗い用容器に入れて、海水を注ぐ。そしてそのままじゃばじゃば・・・・。
これを数回繰り返す。
水槽を洗って砂を戻し、海水を注いで砂をぐるぐる・・・・・。
汚れが浮き上がってくるので、海水を捨てる。
この時、再度ネットとざるを使うと効果的だとは思いながら、生き残っているかもしれないウミホタルに負担をかけないよう、そのまま水槽に海水を注いて、菜箸で砂をぐるぐる・・・・・

とりあえず、生存個体がいるかどうかわからないのと、海水があまり残っていなかったので、他の生物用に確保し、 水槽の半分にだけ海水を注いで様子を見ていた。

すると大きな個体が1匹。
砂の中から出てきて、水中を泳いでいる。
かなり大きいので卵を抱えているメスかもしれない。
寿命を考えると2世代目くらいか。
これが抱仔するまで生きているか、また、抱仔された個体が生き延びるかは難しいところだが、ヒーターを入れてもうしばらく様子を見てみようと思う。
・・・・・と、ここまで書いたところで、来年、ウニの受精発生のワークショップを行う件で、田口教育研究所の田口さんから電話がかかってきた。
ウミホタルの話題になった。
それで、濾過装置は不要だと教えていただいた。理科系素人なので、研究者の言うことは何でもきく。早速スポンジフィルタをはずし、ブクブクだけにしてみた。


クロレラ・ゾウリムシ・ミジンコ

以前、エイレネクラゲが生まれた時のために、シオミズツボワムシ培養を始めたことがある。
ワムシの餌はクロレラ。シオミズツボワムシという名前からもわかるように飼育水は海水である。
しかし、汽水なので、餌は淡水のクロレラ。
シオミズツボワムシは海生生物に必要なDHAやEPAといった高度不飽和脂肪酸(HUFA:Highly Unsaturated Fatty Acid)が含まれていない。そこで、餌として与える前には海水クロレラ( Nannochloropsis oculata )で栄養強化を行う。
でも、エイレネクラゲはほとんど出ず、出てもすぐにいなくなってしまうため、ワムシとクロレラ培養が無意味になってしまい、中断していた。

最近になってカエルの餌のメダガを飼育するためにクロレラ・ゾウリムシ・ミジンコの培養を再開した。
ミドリゾウリムシは細々と培養している。
気合を入れるとゾウリムシはみるみる殖える。
それにつれ、ミジンコも大きくなってきた。
淡水クロレラがあるんだからと、再度、ワムシを始めることにした。

それというのも、ベニクラゲのポリプが固着したためだ。
研究者はみな、ベニクラゲのポリプ維持は難しいという。
第一人者の久保田先生までもそういうのだから、このポリプも長くは維持できないのだろう。
でも、ブラインシュリンプを食べてはいると思うのだ。
固着しているポリプは結構いるので、その中には、食べることができていないものもあるいはいるのかもしれない。
ストロンだけのものもいそうだし。
そんなことをメールすると、 クラゲ師匠は「ちいさいポリプには孵化後のブラインを 針でつぶして、中腸腺の中身とかを与えるというのが 定番」だと返信がきたのだが、老眼にはむずかしいしめんどくさい。
なのでワムシを強化して与えてみる作戦にでる。


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