好きな人

最近になって、突然、母が「ハエトリグサ」がほしいと言い出した。
このことは表ブログ(ハエトリグサ)に書いたのだが、 理由を聞くと、実母が栽培していたのだという。
母の生家は墨田川のほとりの機械屋である。居間から続く土間が店舗で、いくつかの機械が置かれていた。薄暗い部屋に並ぶ何に使うのかわからない、大きな歯車を持つ機械がなんだか好きだった。
店前には道路をはさんでガスタンクがたくさん並んでいて、ゴジラが来たら怖いなあといつも思っていた。
母の母は夫が徴兵され、家計を支えるために家の近くで小さな料理屋をはじめた。

それで蠅を捕る草が必要だったのか・・・どうかはわからない。
実母とは小さなうちに別れて養女となった母も、その記憶から何度かハエトリグサを栽培してみたのだという。
頑張って蠅を捕まえて、長い睫毛のような棘を持った口の中へ押し込んでいたらしい。
(この形ゆえに、英名ではVenus Flytrap、女神の蠅を捕るトラップ(罠)と呼ばれる)
でも、その結果黒くなって枯れてしまうのだという。
最近、ハエトリグサにチーズを与えることがテレビで紹介されたらしい。
それで改めて栽培したいと思ったようだ。

いろいろな生き物に興味があるのは遺伝かもしれないと思った。

幼い頃から家にはいろいろな生き物がいた。
近所の植物の記録もしていた。

大人になって、クラゲのポリプや微生物なども飼い始めた。
小さい頃にはケンミジンコやシーモンキーなども飼ったけれど、そこから卒業できていないことになる。

・・・・・で、好きな人の話。
最初は荒俣宏さん。
博物学をいろいろな視点で紹介している。
ヴンダーカンマーをちゃんと知ったのも荒俣さんからである。
大学時代、澁澤作品にヴンダーカンマーが出てきて、どんなものなんだろうと 思ったまま、大学生はいろいろやることがあるから忘れていたのだが、荒俣さんの著書を読んだり、イベントに 足を運んで、ああ、そういうものなのかと知った。
興味のあることをちゃんと深く調べているところがすごい・・・だから好き。

その後、ウミホタルを飼育し始めて知ったのが阿部勝巳さん。
自然科学系の本は主観を極力抑えて執筆する中、そうではない人。
かなり好きな人である。
ウミホタルのイメージは実は松本清張に発している。海が光り、漁師がそれをウミホタルだといい、この量だとかなり大きな獲物だというくだり。
つまり、ウミホタルが群がっているのが人間の死体だという想像を読者に与えるための部分。
このことがウミホタルの本(『海蛍の光―地球生物学に向けて―』)にも掲載されていた。
ウミホタルの性質と清張の描写の矛盾点を指摘しながら、あるいは描写を検証しながら ウミホタルの性質について書いてある。

それを読むと、ウミホタルは摂食時には光を出さないなどが記載されている。確かにそうだ。
ウミホタルが光る(ルシフェリンとルシフェラーゼを放出する)のは、敵に襲われた時と求愛の時だけだ。
人間の死体を食べながら海の底で光る大量のウミホタル・・・光ったほうがサスペンス要素倍増ではあるが。

死体を食べるウミホタルへの偏見が少しだけとけた。
しかし、ウミホタルはスキャベンジャであり、死体を食べることには変わりないのだが・・・・・

阿部さんの文章は好きで、主観やら文学作品の引用がたくさん入っているので、とても楽しい。文章の向こうに ウミホタルが大好きなおじさんの気配がちゃんとある。
と、本を読んでいたにもかかわらず、今日、チーズ入りはんぺんを買ってしまった。
つまみにもなるかななんて思ったのだ。チーズじゃなくてはんぺん部分を水槽に投与してみた。
沈まない・・・・・そりゃそうだ。
ウミホタルは海面の餌は食べないのにはんぺんを買った失敗にそこで気づく。
砂からわらわらと出てきたウミホタル。海面まで行くのだが、そこに浮かぶはんぺんには喰いつかなかった。
はんぺんは早々に回収し、いつものシラスを投与した。

そろそろ生存が難しい季節になってきたけれど、まだ大きな個体は頑張っている。

さて、次はクラゲの分野で好きな人。
ベニクラゲ研究者の京都大学の久保田信先生。
久保田先生についてはベニクラゲの記事にも書いたのだけれど、ベニクラゲを研究するだけじゃなく、ベニクラゲが好きすぎて、自らベニクラゲマンのコスプレをしたり、ベニクラゲ音頭を作ってしまった。
ベニクラゲの若返りのメカニズムが解明できたら、医療や美容に多大なる貢献をするだろう。
しかし、それだけで研究をしているのではなく、本当にベニクラゲが好きなんだなあと思う。

そういえばびん博士もボトルブルースを歌っている・・・・・

自分が興味の対象を1つに絞れないので、逆に、1つのことを長く深く研究し続ける人を尊敬する。


ベニクラゲ

べニクラゲ/きらら舎

表ブログにも紹介したが、クラゲ研究所からベニクラゲが届いた。

ベニクラゲ。
英名はImmortal Jellyfish
Immortalとは不滅という意味。

ベニクラゲの成体が生存の危険にさらされると、他のクラゲと同じように肉団子になる。 クラゲを飼ったことがあれば誰もが経験していることだが、クラゲは弱るとどんどん縮んで粒になって、やがて消えてしまう。
しかし、ベニクラゲはキチン質の膜で肉団子となった体を覆い、どこかに固着し、そこからストロン(ヒドロ根・・・植物の地下茎みたいなイメージ)を伸ばすのだ。
あとはヒドロ虫綱のクラゲなので、それと同様にポリプが生える。再生(若返り)成功である。

ベニクラゲの若返りは京大の 久保田 信 先生が取り組んでいて、ベニクラゲ音頭のCDまで作っている。
久保田先生の説によると、ベニクラゲはテロメアを修復できるのではないかということ。
テロメアとは染色体の末端に存在し細胞分裂の回数を制限するもの。
通常は細胞分裂を繰り返すたびにテロメアが短くなり、ついには分裂ができず老化となる。
しかしベニクラゲは分裂によって短くなったテロメアの長さを酵素などで修復できるのではないかというのである。
ただし、これは久保田先生のあくまでも仮説。

もう一つ面白い話がある。
ベニクラゲが肉団子になる前に口柄だけが切り離される(あるいは肉団子になる前に消滅する)という。切り離された口柄はそれだけで摂食し、有性生殖もするのだというのである。ベニクラゲの寿命の倍も口柄だけで生きることすらあるらしい。
そういえば、以前、エダアシクラゲが発生した時、傘がなくなり口柄だけになったものがブラインシュリンプを捕食していたことがあった。口柄のまま1週間ほど生きていた。ブラインシュリンプを与えれば黄色くなっていたので、摂食していたのだと思う。

で、そのベニクラゲの口柄だが、この細胞だけは若返りをしないようだ。
ベニクラゲを切り刻んでも肉片からすべて再生することもあるのに、口柄の細胞だけができない・・・・・生殖と関わっているのは間違いないのだろう。

ベニクラゲの若返りはiPS細胞的なのではなく、分化転換によるもの。つまり万能細胞なわけではなく、とりあえず分裂をし、分裂した細胞が他の性質をもった細胞に変化をするというもの。さらにベニクラゲがすごいのは、分化した細胞がなお、細胞分裂できるということ。
以上はすべて久保田先生の説だが、早く解明されるといいなあ。

ところで、若返りはすべてのベニクラゲで起るわけではない。
どんどん殖えて、全員死なないとすると、地球上の海はベニクラゲだらけになりかねない。
実際には繰り返すのは久保田先生で9回が最高記録。一般人は1匹につき1回見ることができたらラッキーだろう。
南の海のベニクラゲ(ニホンベニクラゲ)に、この若返りが多くみられるそうだ。
今回のものは福島県からやってきた東北産なので期待は薄い。
ちなみに、ベニクラゲには現在、小さなニホンベニクラゲとよく写真でみかける美しいベニクラゲのほかにチチュウカイベニクラゲの3種類がいるそうだ。

ベニクラゲは生まれたては約1mmほどなので、今回の10mmもあるのは成熟個体。
採集時に稚クラゲを複数捕まえることができても、同じDNAである場合も少なくなく、なかなか飼育中に卵を抱える状態にはならないのだが、 今回はすでに卵を持っている個体がいるようである。

べニクラゲ/きらら舎
べニクラゲ/きらら舎


10月11日

「一か月生存できたらよし」と言われたベニクラゲ。
今日はちょっと可愛そうだけれど、卵かプラヌラを抱えていそうな個体を別容器に移して、スポイトで傘の内部を吸ってみた。
多分プラヌラが数個放出された・・・・・と思う。
ベニクラゲは給餌用の容器に戻し、プラヌラを観察・・・
顕微鏡で観察すると初期のプラヌラは紫と白のグラデーション。
その後褐色と白のグラデーションになってストロンを伸ばし始めるらしい。
ベニクラゲ/きらら舎ベ

プラヌラは見えるけれど、顕微鏡で観るために死なせてしまうのももったいないので、今回はそのままポリプびんへ入れることにする。
で、ふと思ったのだけれど。
若返りって・・・・・
プラヌラが傘の中に残っていて、実はそこに固着していて、クラゲが死んだあと、ストロンが外に出てくるんだったりして・・・・・なんて。ふと思った。


ウメボシイソギンのランチ

家が狭いので、うちには大きな水槽はない。

一番大きなものでミズクラゲ用の30cm。

クラゲでもイソギンチャクでも餌が豊富だとすぐにでっかくなる。
ポリプの場合はまずは殖える。
だから小さな水槽で飼育しているものには、あまりご飯を与えない。

ウメボシイソギンは週1くらい。
ミナミウメボシイソギンは分裂したら欲しいという人がいるので、2日に1回給餌をしている。

ウメボシイソギンにはシラス(釜揚シラスと呼ばれている、白くてしっとりしたやつ)とクリルを交互にあげる。
今日のメニューはクリル。

大きいと吐き出してしまうので、まずは2cmほどのクリルを1匹、細かくちぎる。

ウメボシイソギンチャク/きらら舎

これに水槽の水をスポイトで少し入れてふやかす。
数分おいてやわらかくなったら、長いピンセットや菜箸などで触手に触れさせるとがっつりつかむ。
触手をしまって「ウメボシ」になっているやつも、先にスポイトで回りについている汚れを吸い取っているうちに、少しづつ手を伸ばす。

先に触手を広げているものにクリルをあげる。
引きこもりもその匂いに気づいて、すぐに触手を伸ばし始める。

ウメボシイソギンチャク/きらら舎

わかりづらいんだけれど、真ん中に口があって(矢印)、そこに呑みこまれていった。
クリルの先っちょがまだ少しでている。

チビは自分の体と同じくらいのサイズでも呑みこむ。
ウメボシイソギンチャク/きらら舎


バジェットガエルもやってきた♪

表ブログでは紹介したんだけれど    >>バジェットガエル


やってきたのは 9月10日
バジェットガエル/きらら舎

バジェットガエル/きらら舎
バジェットガエル/きらら舎
バジェットガエル/きらら舎 バジェットガエル/きらら舎
やがて手も出て
バジェットガエル/きらら舎


上陸!!
バジェットガエル/きらら舎
バジェットガエル/きらら舎
バジェットガエル/きらら舎
上陸といっても水生だから陸は作ってないのだが、とりあえずオタマ卒業ってことで。

ただ、上陸直前に浮き病にかかってしまった。
食べたものでガスが溜まったというより、パクッとする時に空気を呑みこんでいるような気がする。
片方に多く溜まったので体も傾いてしまって・・・・・

それで2日絶食してようやく沈んだ。
その間に尻尾がほとんどなくなった。
ところが一昨日、昨日と、ごはん再開したら、また右腹がぽっこり・・・・・
水深を深くして溺れても困るから、当分、水深浅めでご飯抜き!



スマホ顕微鏡 L-eye のワークショップ

スマホ顕微鏡のワークショップを急遽開催することとなった。
じっくり内容を練ってからでもよかったのだけれど、もしかしたら夏休みの宿題にかけこみで間に合うかもしれないという意味もあり、8/30の水曜日にやってみた。

当日はL-eyeの開発者 永山國昭さんと、Life is small. Company 代表の白根純人さん、科学コミュニケーション研究所の共同代表田原敬一郎さんの3名がいらっしゃって、L-eyeの使い方を説明した。

白根さんはカフェに来るのは2回目なので比較的落ち着いていた。朝、海でアマモやカニを採ってきてくれた。
永山さんはモルフォ蝶の研究者でもあることから、当日はモルフォ蝶の翅の断片を参加者へのお土産とし、ワークショップでも構造色のことなどを説明してもらおうと思った。
そのほか、ワークショップ用ボルボックス(遠心分離機で濃縮してある)やウミホタル、青針銅鉱など、いろいろ用意した。

平日だったのでカフェスタッフ縞子が来れないので、クラゲ友達のミコ・ヴォイドくんと姪にお手伝いをお願いした。

永山さんは蛍光鉱物に大興奮で、カフェに訪れる小学生がするように、なんでもかんでもブラックライトをあてていた。

田原さんはずっとボルボックスが回転するのを見ていた。

ボルボックスは大きなものや小さなもの。
娘細胞が親を破って飛び出したあとの、空っぽな親の残骸。
いろいろなものが観えた。
みんなくるくる回転していた。


動画はヴォイドくんが撮影したもの。



ウミホタルの行動

ウミホタルの水槽。

昼間は砂に潜ってしまっているので、何もいない水槽にしか見えない。
夜行性のウミホタルが活動する時間になってから、部屋の照明も消して餌を与えても、結局、見えない。

それで、夜中の給餌をやめて、朝、陽が昇ってから(黒い紙で覆っているので、それほど明るくはない)餌を与えることにした。
また、しらすやちくわなどの比較的水を汚さない餌はそのまま翌朝まで入れておくことにした。
(喰いっぱぐれ同士の共食い予防のため)

今朝、昨日与えた笹かまぼこを引き上げ、代わりにしらすを入れた。

早速、ちょこまかしたゴマ粒みたいなのが出てきた。
なんだか、小さい。
もしかしたら二世代目かもしれない。


不思議な行動をとるウミホタルがいた。
砂の上に落ちたしらすには目もくれず、水面付近を泳いでいるのだ。

水面に浮かんでいるしらすをつついたりもするので、それの匂いに引き寄せられているのかとも思ったが、少し違う。

下に沈んでいるしらすに喰らいついているのは本当に小さな個体。

水面近くを走り回っているのはかなり大きな個体だ。
少し小さなものもいるが、同じ世代の雄だと思われる。

30分ほどそうしていたが、やがてみな砂に潜ってしまった。

8月ももうすぐ終わり。
あと数週間は10月に出版する本の作業で忙しいのだが、一段落する頃には本格的な秋がやってくるだろう。
その頃に、ウミホタルを捕まえて(あるいは死んだのを拾って)観察してみようと思う。

ウミホタル/きらら舎ウミ
動きが速すぎて撮影不能。
真ん中あたり水面間際の黒い点が雌と思われる個体。

ウミホタル/きらら舎ウミ
以前、小さなシャーレに入れて撮影したもの。
卵を抱えている。
最近の小さな個体はこの時期の卵が孵ったものなのだろうか・・・・・


ツノガエルのオタマがやってきた

日曜日に姪にファンタジーツノガエルを買ってから、さらに出費は続いた・・・・・
飼育容器、餌、給餌用の道具、餌のメダカを飼育する設備、そして本。

勉強がとにかく嫌いな姪が、夜中遅くまで本を読んだり、ネットでカエルのことをいろいろ調べたりして、あっという間ににわか知識を身に着けていた。興味が何よりの動力源であると実感した。

その後、2人でさらにいろいろと調べていて、ふと疑問に思ったことがあった。

ツノガエルは別名パックマンフロッグともいわれるくらい口がでかい。
しかし、オタマはおちょぼ口である。
オタマジャクシからカエルへの変態には脚が生え、手が出て、尻尾がなくなるだけではなく、さらにいろいろな変化があるはずだ。
早速調べてみる・・・・・

脚は小さなものが生えてきて、少しづつしっかりと大きくなってくるようだ。
手は体の中で作られて、ある日突然、もにょもにょと出てくるらしい。
そして手が出たら、いよいよ上陸で、おちょぼ口の中にあった黒い歯が上下とも抜け落ちる!!
歯が取れたら口が裂ける!!!!!

もう、これは実際に見るしかないでしょ。・・・・・ってことで、オタマがきました(笑)。

ツノガエル/きらら舎
ツノガエル/きらら舎
来た日(8/24)



ツノガエル/きらら舎ツ
2日目(8/25)



オタマはクランウェルツノガエル。

ペパーミント同士のかけあわせなので、ペパーミントカラーになる確率が高いようだが、オタマ時代には模様がなく、実際にはどんな色になるかはわからないのだそうだ。

 

ツノガエル/きらら舎

ツノガエル/きらら舎

 

5日目(8/29)

骨格が目立つようになった。
カエルの模様も現れた!
脚ももはやカエルのそれ。ほっぺが赤い気がする。

また、撮影できなかったのだけれど、裏から見ると体内で手ができているのがわかる。

ちょうどセーターの中に腕をまげて隠しているような、そんな状態。

 

 

ツノガエル/きらら舎


ツノガエル/きらら舎

 

ツノガエル/きらら舎

 

6日目(8/30)

カフェにてヴォイドさん撮影
口がおちょぼ口じゃなくなってきているような・・・・

 

 

 

 

ツノガエル/きらら舎

 

ツノガエル/きらら舎

7日目(8/31)

なんと
歯が取れた!!
入れ歯をはずして捨てた感じ。

口も少し大きくなった。

 

 

ツノガエル/きらら舎
 

 

ツノガエル/きらら舎ツ

 

8日目(9/1)


上陸!!
目玉が上に飛び出てきて、口も昨日よりさらに大きくなっている。来た時の顔と全然違う!!
もはやカエル!

 

 

 

 


 

 


姪に買ったのはファンタジーツノガエル。クランウェルツノガエルとアマゾンツノガエルの交配雑種で、飼い易いということで買ってみたもの。

ツノガエル/きらら舎ツ
ツノガエル/きらら舎ツ
口がでっかい。舌も長い。
動くものに喰いつく習性があり、ピンセットにも喰らいついてきた!



サカサクラゲタッパ軍団全滅か!?

ポリプ壜の中では多い時には毎日、少なくても週に1〜2匹はクラゲ(メドゥーサ)が生まれている。
見つければ救出するのだが、壜の中を水流でかき回さないと、なかなかすべてを見つけることはできない。
ポリプ壜はスポンジフィルターで濾過しているとはいうものの、2か月くらいは水はそのままで(水の中にはたくさんのプラヌロイドがいるため)、さらに、スポンジフィルタにポリプが固着しているので、フィルターを洗うこともできない。

そんな水の中では生まれたてのエフィラは元気に育つことはできないので、みつけた時にはかなり弱っていたり、縮こまってしまっていたりするから、できる限り、毎日の探索が必要となる。

こうして壜から救出されると、直径10cmほどの硝子容器に移す。
ここで育つと次の容器に移す。
何段階かサイズ別に容器があり、1cmを超えると米櫃として使ったり、食パン一斤を収納したりできるサイズのタッパに収容され、2cmを超えると水槽に移す。

容器はカーテン越しとはいえ南窓に面しているクラゲエリアでは、水量が少ないびんの温度はすぐに上昇してしまうので、フタはしていなかった。フタなし容器で飼育していたものが、数日前の朝、突然みんな固まっていた。
水質悪化で弱るのとは違い、まさに固まってしまった状態。
イソギンチャクは粒になってしまっていた。

急いで換水をしてみたものの、改善は見られなかった。
大きなものは水槽に避難させてもみた。
しかしほとんどがそのまま死んでしまった。
フタをしなかったせいでクーラーを清掃した際の薬剤が混入したのかと思っていたのだが、 原因はどうやら水質管理の薬剤だったようだ。
ポリプは適応性があるのか、体の構造のせいか問題はなく、水槽も水を全量交換したわけではなく底面濾過もしているので、害がなかったようだ。
水質管理薬剤の中の「魚のえらや皮膚を保護する成分」がクラゲや小さなイソギンチャクには合わなかったようだ。

飼育中でも救出が遅れて(救出時に2mm以下)、結局育たずに、粒になってしまうものもいるけれど、とりあえず、生きているかもしれない場合はそのまま飼育を続ける主義なので、小さなフリスビーのようになってしまったサカサたちの中で、水流を与えて崩れてしまわない個体は別容器に移して様子を見ることにした。

サカサクラゲピンチ/きらら舎

すると、今日、数匹が拍動を始めた。生きていたのだ。
上手く復活するといいのだけれど。

ポリプ壜からは、新しいエフィラを救出してきた。
ここ数日のバタバタでポリプ壜からの救出をすっかり忘れていたので、かなり縮まってしまっているものもいるが、何匹か生まれていました。
また一から丁寧に飼育していきたいと思う。

サカサクラゲ/きらら舎サ
サカサクラゲ/きらら舎サ
サカサクラゲ/きらら舎サ


アクアリウムバスに行ってみた

基本的に休日はない。

友人に言わせれば毎日が休日に見えるらしい。

 

好きなことをやって生活しているので、苦ではないけれど、時給換算すれば安いので貧乏暇なしを実行しなければならないわけだ。

お盆休みもないのだけれど、久しぶりにイベントへ出かけてみた。

 

出店者としてではなく、お客として呑気に見て歩くのも楽しい。

 

誰も一緒に行ってくれる人はいないので一人で行くかと思っていたところ、 サカサクラゲをおしつけた近所の人と甥&姪が一緒に行くことになった。

爬虫類や両生類、苔や水草や金魚。 モモンガやインコやネズミやハリネズミなどが売られていた。

 



 

カブトムシ、クワガタもいた。 オオミジンコも売られていた(これは何かの餌用だろう)。

タランチュラやサソリがいた。

 

いろんな趣味があるもんだと歩いていると、なんと、ゴキブリまで売られていた。

コオロギその他の虫は餌用なんだろうけど、ゴキブリもそうなのかな・・・・・・考えるのはやめておこう。

 

以前、このイベントでクラゲのポリプを買ったという人がいたのだけれど、今年はクラゲやポリプはいなかった。

 

ちょうど、待ち合わせしてウメボシイソギンをクラゲ友達のヴォイドさんに渡した。

以前、このイベントでポリプを売っていたのは彼らしい・・・・・ なんと世間の狭いこと!!

 

フトアゴトカゲの飼育を両親に許可してもらえなかった甥&姪は、それぞれ、ツダナナフシの卵とファンタジーツノガエルを買って帰路についた。

 

ツノガエル/きらら舎

 

ツダナナフシ/きらら舎ツ

 

ツダナナフシは孵化のタイミングを実験することにする。

 

ツダナナフシ/きらら舎ツダ

 

天氣後報 II

   >> ツダナナフシ    

   >> ファンタジーツノガエル



L-eye 写真部

少し前のこと。

Life is small. Companyの白根さんという方からメールが届いた。

『鉱物レシピ』を読んでくださって、きらら舎に辿りついたそうだ。本はこういう縁も繋いでくれる。

 

L-eye は発売前から気になっていて、発売直後にきらら舎でも扱っていたことがある。

しかし、当時は iPhone用だったので わたしのスマホではレンズの位置が異なり、使い勝手があまりよくなかった。

その後、クマムシ観察のためにデジタル顕微鏡を、ポリプ観察のために立体顕微鏡を買ったので L-eye のことはあまり気にしていなかった。

そこへ、白根さんは鉱物のマクロ撮影ができますよ!と新作を持参してはるばる神奈川から来て下さった。

鉱物のマクロ撮影は憧れで、 Yaiba Sakaguchi さんが好きで、以前にTメーカーさんに教えてもらいながらベローズを買ってみたこともある。マクロレンズも買ったけれど、結局使いこなせていない。

スマホのズームでいいや・・・・・最近はそう思ってさえいた。

 

『標本BOOK』の書店キャンペーン用に入手した解剖顕微鏡は雰囲気もよく、カフェで細かい結晶を観察してもらうには、これで十分でもあった。

 

 

久しぶりに手に取る L-eye はずいぶんと進化していた。

倍率もいろいろあり、さらに反射型以外にも蛍光顕微鏡、発光顕微鏡、 偏光顕微鏡なんかも完成していた。

 

そこで、ここ数日、宿題サポートのお問合せが多かったので、急遽 L-eyeのワークショップを行うことにした。

 

宿題には、ボルボックスやモルフォ蝶の翅、雲母の光の干渉などの説明ができる。

その中で興味を持ったものを(全部でも)まとめて、さらに自分で撮影した写真や被写体実物を添えて提出すればよい。

個々の自由研究でなく、マクロ写真そのものをたくさん撮影して提出してもいい。

拡大されているとそれが何かわからないから、それが何であるか、どの一部であるかなどを合わせて記載すれば立派な宿題になりそうだ。

 

夏休み中と思ったので8/30(水)しかなかったのだけれど、本当は自分が一番やりたかったんだ。

 

超拡大したグリーンヒドラの捕食の様子がサカサクラゲのエフィラの動画を撮ってみたい。

青針銅鉱も解剖顕微鏡で観るよりきれいだろう。

 

永久プレパラートペンダントだって・・・・・

 

L-eye写真部/きらら舎L

 

L-eye写真部/きらら舎L

L-eye写真部/きらら舎L

 

 

 



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